製品紹介

ドライルーブの製品群

■ ドライルーブの主な製品群:9グループ

DRILUBE ※ ご興味のあるグループがあれば上の図のグループをクリックすると表示されます。

■ 第1グループ(潤滑を主体としたグループ)

① 潤滑耐摩耗被膜 ドライルーブ / DRILUBE

ドライルーブについて
ドライルーブの採用例

※ドライルーブは二硫化モリブデン、グラファイト、フッ素樹脂等の潤滑物質と、各種特殊バインダーをハイブリッドに配合し、各種溶剤または水に分散させた有機結合型の機能性被膜です。 長寿命低摩擦潤滑耐摩耗用途で自動車業界などに多用されてます。

② ゴム用潤滑被膜LUBELAS

ゴム用潤滑被膜 LUBELASシリーズについて

※ゴム用潤滑被膜 LUBELASとはドライ環境下でも優れた摺動耐久性を有し、ゴム素材へ高い摺動性や貼りつき防止性などを付与することができます。

③ 初期なじみ / かじり防止被膜 / Galling prevention film for initial friction

初期なじみ / かじり防止被膜の外観写真
初期なじみ / かじり防止被膜の
外観写真
ピストン表面への採用例
ピストン表面への採用例

■ 初期なじみ/かじり防止被膜とは?
初期なじみ/かじり防止被膜とは初期の摺動面は表面が凸凹状態となり点接触となった状態を被膜が荷重の集中を分散させ面接触させることにより初期の摺動による摩耗を減少させたり、被膜が摩擦熱等の発生を抑えてかじりを防止することができます。
■ 初期なじみ/かじり防止被膜の特徴
初期なじみ/かじり防止被膜の特徴は初期なじみ性の向上による部品寿命の延命や当たり面がなじむことにより良好な摺動面の形成します。

④非粘着被膜 / Non-cohesive film

非粘着性被膜の外観
非粘着性被膜の外観
非粘着性被膜の効果
非粘着性被膜の効果

■ 非粘着性被膜とは?
非粘着性被膜とはコーティング剤の中に表面エネルギーの低い物質を配合した被膜が粘着性のある物質(テープのり等)の付着を防止します。
■ 非粘着性被膜の特徴
非粘着性被膜は焼成温度が80℃と比較的低温となるため、金属だけでなく一部の樹脂にもコーティング加工が可能です。
紙との耐摩耗性にも優れており、黒色(艶消し調)の外観で光の反射を防止するタイプもございます。
※ゴム基材への非粘着性被膜としては当社のFN、FSシリーズを推奨させて頂きます。

■ 第2グループ(熱関連のグループ)

① 発熱被膜 / Heat generation film

発熱被膜と発熱被膜の熱画像(サーモグラフィ画像)
発熱被膜と
発熱被膜の熱画像(サーモグラフィ画像)
発熱被膜の断面図
発熱被膜の断面図

■ 発熱被膜とは?
発熱被膜とは、被膜に電流を流すことで、被膜面全体を発熱させることができる被膜です。
■ 発熱被膜の特徴
発熱被膜は、低電圧でも発熱効果があります。
弊社では、フィルム・紙等にも塗布処理可能な柔軟性に優れたグレードもございます。

② 耐熱断熱被膜 / Heat insulation film

耐熱断熱被膜の外観画像
耐熱断熱被膜の外観画像
耐熱断熱被膜の断面図
耐熱断熱被膜の断面図

■ 耐熱断熱被膜とは?
耐熱断熱被膜とは被塗物の表面に対し熱伝導性の低い被膜をコーティング加工することにより表面から被塗物に伝わる熱を小さくする被膜です。
■ 耐熱断熱被膜の特徴
この被膜は複雑な形状にもコーティング加工でき、400℃以上の熱に対しても耐えられる被膜となります。

③ 放熱被膜 / Heat-releasing film

放熱被膜 外観見本
放熱被膜 外観見本
Alブロックの表面の温度変化測定
Alブロックの表面の温度変化測定
(雰囲気温度を80℃から20度に変化)
■放熱被膜とは?
放熱被膜とは、基材表面に優れた熱放射特性を付与できる被膜です。
■放熱被膜の特徴
放熱被膜は、一般的に放熱性が高いと言われる黒アルマイトよりも高い放熱性があり、スプレーコーティングにより複雑な形状にも塗布対応できます。
また、放熱被膜は電子機器や自動車部品、照明器具等の熱を下げたい箇所以外にも、暖房機器など熱を効率よく上げたい箇所にも利用できます。

■ 第3グループ(電気関連のグループ)

① 絶縁被膜 / Insulating film

モーターコアへの絶縁被膜外観写真
モーターコアへの絶縁被膜外観写真
振動モーターコア
品名 : 振動モーターコア
◆用途:携帯電話
◆目的:電気絶縁(A社向け)

■ 絶縁被膜とは?
絶縁被膜とは絶縁性の被膜で部品を覆うことにより部品の表面を電気が通りにくくなる被膜です。
■ 絶縁被膜の採用例
・携帯電話などのモーターコア

② 導通被膜 / Conducting coat

導通被膜の外観写真
導通被膜の外観写真
導通被膜の表面抵抗値
導通被膜の表面抵抗値

■ 導通被膜とは?
導通被膜とは電気が通りづらい部品にコーティング加工することにより表面を電気が流れやすくなる被膜です。
■ 導通被膜の特徴
導通被膜は対象となる部材にコーティング加工することで表面に電気伝導性を付与できます。

③ 静電気防止被膜 / Anti-static film

静電気防止被膜の外観写真
静電気防止被膜の外観写真
静電気防止被膜の表面電気抵抗値比較データ
静電気防止被膜の表面電気抵抗値比較データ

■ 静電気防止被膜とは?
静電気防止被膜とは導通被膜と同様に絶縁の部品にコーティング加工することにより表面を電気が流れやすくすることにより静電気の帯電を防止する被膜です。
■ 静電気防止被膜の特徴
静電気防止被膜は静電気の帯電防止や紙粉などの付着防止できます。

④ 電磁波シールド膜 / Electromagnetic shielding film

外観サンプル
外観サンプル
電磁波シールド膜の特性(電界)
電磁波シールド膜の特性(電界)

■ 電磁波シールド膜とは?
電磁波シールド膜とはコーティング加工した被膜が電磁波を遮断することができる被膜です。
この被膜は様々な形状でもコーティング加工でき、高い電磁波シールド性能を付与することができます。
■ 電磁波シールド膜の特徴
電磁波シールド膜はシート等を接着させるタイプのものではなく直接コーティングすることにより平面ではない複雑な形状にも加工でき、高い密着性を持ちます。
また、フィルム・紙等にも塗布処理可能な柔軟性に優れたグレードもあります。

■ 第4グループ(撥水・撥油・滑落被膜関連のグループ)

① 撥水撥油被膜 / Oil- and water-repellent coating

エンジンオイルの撥水性比較写真
エンジンオイルの撥水性比較写真
接触角度比較データ
接触角度比較データ
(JISK 6894準拠 液滴径:Φ2mm)

■ 撥水撥油被膜とは?
撥水撥油被膜とは、弊社の独自技術により、被膜表面に高い撥液性を発現し、液滴を滞留させずに速やかに滑落させることができる被膜です。
■ 撥水撥油被膜の特徴
撥水撥油被膜は、液滴の滑落性に優れており、水やオイルの固着防止や高温環境下で撥水・撥油性能を維持するなどの特性があります。

② 超撥水被膜 / Super-water-repellent coating

通常状態の液滴
通常状態の液滴
撥水被膜上の液滴
撥水被膜上の液滴

■ 超撥水被膜とは?
超撥水被膜とは、特殊な原材料を用いて、表面に微細構造を形成し、 約150°の接触角で水滴を弾くことが可能な被膜です。
また、その接触角から、水滴をその場にとどめることなく滑落させることも可能です。
■ 超撥水被膜の特徴
超撥水被膜は、基材の表面に高度な撥水性を付与します。
低温で処理が可能なため、様々な基材に処理を行うことが可能です。

③ 滑落被膜 / High droplet slipping down property film

水滴の滑落性比較写真
水滴の滑落性比較写真
滑落被膜上での液滴接触角度比較
滑落被膜上での液滴接触角度比較

■ 滑落被膜とは?
滑落被膜とは被膜上にある液体を球状にして角度を付けたりすることで表面を滑落させる被膜です。
■ 滑落被膜の特徴
滑落被膜は液滴が滑落中も球状を維持し液滴が薄く広がることなく滑落させることができます。

④  親水性被膜 / HYDROPHILIC COATED FILM

親水性被膜の外観
親水性被膜の外観
親水性被膜上での液滴
親水性被膜上での液滴

■ 親水性被膜とは?
親水性被膜とは水との間に親和性を示す被膜のことで液滴の接触角が低いのが特徴との被膜です。
■ 親水性被膜の特徴
親水性被膜は液体の撥水角が極端に低くなり部品の表面に薄く広がります。

⑤ 透明撥水被膜 / TRANSPARENT WATER REPELLENT FILM

透明撥水被膜の非ぬれ性
透明撥水被膜の非ぬれ性
油性マジックのふき取り性
油性マジックのふき取り性

■ 透明撥水被膜とは?
透明撥水被膜は基材の表面に防汚処理を行うことで、指紋や汚れ等の付着を低減し、その汚れを容易に拭取りやすくします。
■ 透明撥水被膜の特徴
透明撥水被膜は透明性の高い被膜かつ基材表面に撥水性、撥油性を付与します。
常温乾燥で硬化するため、耐熱性の低い材料にも処理できます。
対応材質:アクリルやPC等の樹脂、ガラスなど

■ 第5グループ(耐薬品・耐ガス関連のグループ)

① 耐薬品被膜 / Chemical-resistant film

アルミダイキャストへの耐腐食被膜の採用例
アルミダイキャストへの
耐腐食被膜の採用例
耐薬品被膜の断面
耐薬品被膜の断面

■ 耐薬品被膜とは?
耐薬品被膜とはアルカリ・酸類・酸化剤・有機溶剤・塩類などの薬品に対して高い耐久性を持つ被膜です。
■ 耐薬品被膜の特徴
耐薬品被膜は耐アルカリ性や耐酸性が向上するため、排ガスの中に含まれる耐凝縮水からアルミダイキャストの腐食の防止などの目的で採用されることもあります。

② 防錆被膜 / Rust preventive film

防錆被膜の外観写真
防錆被膜の外観写真
塩水噴霧試験投入後 1000hrでの表面状態
塩水噴霧試験投入後 1000hrでの表面状態
(未処理品は錆の影響により8hrで試験終了)

■ 防錆被膜とは?
防錆被膜とは被膜により外部接触との接続を遮断することにより金属が錆びることを防止する被膜です。
■ 防錆被膜の特徴
防錆被膜は金属の腐食の防止だけでなく外観としても使える被膜もございます。

③ガスバリア被膜 (ガスシールド被膜) / Gas barrier / Gas shield film

ガスバリア被膜 (ガスシールド被膜)の外観
ガスバリア被膜 (ガスシールド被膜)の外観
ガスバリア被膜 (ガスシールド被膜)の効果
ガスバリア被膜 (ガスシールド被膜)の効果
■ ガスバリア被膜とは?
ガスバリア被膜とはコーティングすることにより水素や酸素などの気体を
透過しづらくし基材の劣化を抑制する被膜です。
■ ガスバリア膜の対応材質と使用目的/使用用途
対応材質:金属、樹脂、ゴムなど様々な素材にコーティング加工可能
主な使用目的:基材の腐食や酸化劣化に対する保護膜効果、
ガス抜けの抑制等
主な使用用途:樹脂材やO-リングへの保護膜等
ガスバリア被膜の柔軟性
ガスバリア被膜の柔軟性

④ゴム用金型への離型被膜 / Release film for rubber mold

ゴム用金型への離型被膜の外観1
ゴム用金型への離型被膜の外観①
ゴム用金型への離型被膜の外観2
ゴム用金型への離型被膜の外観②
■ ゴム用金型への離型被膜とは?
ゴム用金型への離型被膜とは金型にコーティングすることによりゴム成型時の金型へ貼りつきを減少させ、金型の寿命を延命させる被膜です。
■ ゴム用金型への離型被膜の特徴
・金型へのゴム素材の貼り付き減少
・金型の寿命延長(ショット回数の増加)

■ 第6グループ(光学関連のグループ)

① 遮光被膜 / Shading film

遮光被膜の外観
遮光被膜の外観
アイリス(上蓋、下蓋)
◆品名 : アイリス(上蓋、下蓋)
◆用途 : レンズ周り
◆目的 : 艶消し

■ 遮光被膜とは?
遮光被膜とは部品の表面に光を乱反射させる被膜をコーティング加工することにより光の透過を遮る被膜です。
■ 遮光被膜の採用例
遮光被膜はデジタルカメラや監視カメラの絞り羽根やシャッター関連、顕微鏡や検眼機などの光の反射率をかなり低く抑える必要がある部品に数多くご採用頂いております。

② 黒色潤滑被膜 / Black lubricating coating

黒色潤滑被膜外観写真
黒色潤滑被膜
外観写真
黒色潤滑被膜の採用例
黒色潤滑被膜の採用例

■ 黒色潤滑被膜とは?
黒色潤滑被膜とは、黒色で被膜内に固体潤滑物質を含有した被膜をコーティング加工することにより、表面に滑り性を付与した被膜のこと。
■ 黒色潤滑被膜の採用例
黒色潤滑被膜はデジタルカメラの鏡筒やカメラレンズのフード部品など遮光被膜より艶消し度合いが弱く摺動特性が必要なカメラの内部やそれに準ずる部品に数多くご採用頂いております。

③ レンズ用反射防止膜(墨塗り塗装) / Matte coating for lens

外観サンプル(レンズ外周部塗布)
外観サンプル
(レンズ外周部塗布)
外観サンプル(スライドガラス表面塗布)
外観サンプル
(スライドガラス表面塗布)

■ レンズ用反射防止膜とは?
レンズ用反射防止膜はレンズ外周部に黒色艶消しコーティング剤を塗布することにより、光を透過させた際にレンズ内面における光の乱反射を抑制するための被膜です。
レンズ用反射防止膜は、REACHやROHS等の厳しい環境規制に対応しております。
■ レンズ用反射防止膜の特徴
レンズの外周部に筆やハケ、スポンジ等でコーティング処理ができます。
低温焼成にて焼き付きが可能となり、常温でも時間をかけることでコーティング加工ができます。
使用用途:光学/車載/監視カメラやプロジェクター等に使用されるレンズ外周部など
対応材質:ガラス、ポリカーボネート(PC)等の樹脂

④ 黒色静電植毛 / Electrostatic flocking

静電植毛 断面画像
静電植毛 断面画像
静電植毛 断面図
静電植毛 断面図

■ 静電植毛とは?
静電植毛とは、微細な短繊維(パイル)を電界により基材表面に垂直に植えつける加工方法です。
■ 静電植毛の特徴
静電植毛には、 遮光,滑り止め,消音,意匠性,断熱,ビビリ音防止,湿気防止,ビロード調外観などの特性があり、カメラ内部の部品やカメラのフードなどにもご採用頂いております。
*DRILUBE (THAILAND)で受託加工致します。

⑤ 艶消し電着コーティング/ Matte electrodeposition coating

艶消し電着コーティング外観写真
艶消し電着コーティング
外観写真
艶消し電着コーティングサンプル部品
艶消し電着コーティング
サンプル部品

■ 艶消し電着コーティングとは?
艶消し電着コーティングとは、電極と被塗物にそれぞれ違う極性の印加電圧を負荷して、その間に塗料を満たした状態で
直流電流を流し表面を黒色艶消しコーティングする方法で、弊社のは複合高分子エマルションからなる艶消し被膜となります。
■ 艶消し電着コーティングの特徴
艶消し電着コーティングには、 耐候性に優れた艶消し被膜を形成し、複雑な形状へもコーティングが可能である。
また、塗装前の下地処理として使用することができるなどの特性があります。
対応可能材質:鉄系、SUS系、アルミ系、真鍮・リン青銅系等
*DRILUBE (THAILAND)で受託加工致します。

■ 第7グループ(速乾性潤滑関連のグループ)

① 速乾性潤滑剤 LUBICKシリーズ

速乾性潤滑材 LUBICKシリーズについて

※速乾性潤滑剤 LUBICKとはフッ素等の潤滑性物質と速乾性の溶媒を使用し、金属・樹脂・ゴム等の対象物に塗布することで、ドライもしくはウェット状のフッ素被膜を薄膜で形成する速乾性潤滑剤です。

■ 第8グループ 高硬度潤滑被膜関連のグループ

① 高硬度潤滑膜 DLC(ダイヤモンドライクカーボン) / Diamond like carbon

DLCコーディングについて

※DLCコーティングとは,ダイヤモンドと黒鉛との中間的な物性を持つ非晶質の硬質炭素膜を各種基材表面に被せることで低摩擦で高硬度な被膜です。

② 赤外線透過膜 / Infrared-ray transmission film

赤外線透過膜外観写真
赤外線透過膜
外観写真
DLC被膜の赤外線に対する透過率
DLC被膜の赤外線に対する透過率

■ 赤外線透過膜とは?
赤外線透過膜とは、部品の表面にコーティング加工することにより赤外線の透過性を高める被膜です。
■ 赤外線透過膜の特徴
赤外線透過膜はレンズなどへ優れた赤外線透過性の付与だけでなく表面の耐摩耗性の向上します。

■ 第9グループ(その他)

① 金属外観塗装 / METAL APPEARANCE COATING

外観塗装
外観塗装
外観塗装
外観塗装

■ 外観塗装とは?
様々な色のコーティング剤を対象物に塗布することにより、外観を美しくします。
ただ外観を美しく見せるだけでなく密着性や耐蝕性を向上することで保護膜としても機能します。
■ 外観塗装の特徴
様々な材質やある程度の複雑な形状に対してコーティング加工することができます。
金属や樹脂だけでなくゴムにもコーティング加工でき、対候性や耐蝕性、耐汗性等の付加価値を付けることができます。

② プラスチック外観塗装 / PLASTIC APPEARANCE COATING

外観塗装(ピアノブラック調)
外観塗装(ピアノブラック調)
外観塗装(シルバー色)
外観塗装(シルバー色)

■ 外観塗装とは?
ピアノブラックやシルバーなどの様々な色のコーティング剤を対象物に塗布することにより、外観を美しくします。
ただ外観を美しく見せるだけでなく密着性や耐蝕性を向上させることで保護膜としても機能します。
■ 外観塗装の特徴
様々な材質やある程度の複雑な形状に対してコーティング加工することができます。
対候性や耐蝕性、耐汗性等の付加価値を付けることができます。
成型品の組み立て等についても別途ご相談願います。

③ アルマイト処理 / Anodizing or Anodic oxide coating

アルマイト処理 サンプル例
アルマイト処理 サンプル例
アルマイト処理被膜 断面図
アルマイト処理被膜 断面図

■ アルマイト処理とは?
アルマイトとは、陽極酸化法によりアルミニウム表面に装飾性・耐久性・耐蝕性を付与する表面処理方法です。
■ アルマイト処理の特徴
アルマイト処理には、耐蝕性の向上,表面硬度の上昇,表面絶縁性等の特性があります。
また、アルマイト層は染色することができ、素材によっては装飾性のある外観となります。
*DRILUBE (THAILAND)で受託加工致します。

④ 黒染め処理 / Black Oxide coating・Blackening

黒染め後の表面写真
黒染め後の表面写真
黒染めサンプル画像
黒染めサンプル画像

■ 黒染めとは?
黒染めとは、加工方法です。高温の処理液に浸漬することにより鉄等の金属表面に緻密な黒色の酸化被膜を形成させることで、耐蝕性を向上させる表面処理です。
■ 黒染めの特徴
黒染めには、 耐蝕性の向上,外観の意匠性(素材により変化)などの特性があります。

⑤ リン酸マンガン処理 / Manganese phosphate

リン酸マンガンの表面拡大写真
リン酸マンガンの表面拡大写真
リン酸マンガンの外観
リン酸マンガンの外観

■ リン酸マンガン処理とは?
リン酸マンガン処理は鉄素材の表面に化学的にリン酸マンガン系の結晶性の皮膜を生成させる化成処理です。
■ リン酸マンガン処理の特徴
リン酸マンガン処理は、鉄素材の表面に不溶性のリン酸マンガン皮膜を作り表面の腐食の進行を抑えることができる特性を持ち、塗装前の鉄素材に処理することで下地処理としても使えます。

⑥ リン酸亜鉛カルシウム処理 / Calcium zinc phosphate

リン酸亜鉛カルシウムの表面拡大写真
リン酸亜鉛カルシウムの表面拡大写真
リン酸亜鉛カルシウムの外観
リン酸亜鉛カルシウムの外観

■ リン酸亜鉛カルシウム処理とは?
リン酸亜鉛カルシウム処理は鉄素材の表面に化学的にリン酸亜鉛カルシウム系の結晶性の皮膜を生成させる化成処理です。
■ リン酸亜鉛カルシウム処理の特徴
リン酸亜鉛カルシウム処理は、鉄素材の表面に不溶性のリン酸亜鉛カルシウム皮膜を作り表面の腐食の進行を抑えることができる特性を持ち、塗装前の鉄素材に処理することで下地処理としても使えます。

⑦ 塩浴軟窒化処理 / Salt-bath nitrocarburizing

塩浴軟窒化層の断面画像
塩浴軟窒化層の断面画像
耐蝕性の比較結果
耐蝕性の比較結果
(塩水噴霧試験結果 素材:C45)

■ 塩浴軟窒化法とは?
塩浴軟窒化法とは、窒素と炭素を含有する塩浴を用いて基材表面に窒化層を形成する処理方法です。
■ 塩浴軟窒化層の特徴
塩浴軟窒化層には、耐摩耗性,耐焼付け性,耐熱性,耐蝕性などの特性があります。
塩浴軟窒化の処理温度は、約500~600℃と他の熱処理に比べて比較的低温であり、処理による変形を少なく抑えることができます。
*処理対応可能材:鉄鋼
*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

⑧ 浸炭窒化処理 (Carbonitriding)

浸炭窒化処理後の表面写真
浸炭窒化処理後の表面写真
浸炭窒化サンプル部品
浸炭窒化サンプル部品

■ 浸炭窒化処理とは?
浸炭窒化処理とは、浸炭層に少量の窒素を含有させ、表面の耐摩耗性と耐食性を向上させる熱処理です。
■ 塩浴軟窒化層の特徴
浸炭窒化層の特徴 : 耐疲労強度・耐摩耗性・弾性限界値の向上 等
また、処理温度が低い為、素材の変形量を少なく抑えることができます。
*処理対応可能材:鉄鋼(一部)
*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

⑨ 磁気焼鈍(Magnetic annealing)

磁気焼鈍前(×1000)
磁気焼鈍前(×1000)
磁気焼鈍後(×1000)
磁気焼鈍後(×1000)

■ 磁気焼鈍とは?
磁気焼鈍とは、鉄磁気性材料に対して、材料の結晶粒度を拡大させ、磁束密度、磁気保持力を低減させることを目的とする熱処理です。
■ 磁気焼鈍の特徴
磁気焼鈍の特徴 : 磁気特性の改善 / 磁束密度の改善 等
主な用途としては、軟磁気性鉄心等に使用されます。
*処理対応可能材:鉄鋼(一部、主に純鉄)
*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

⑩ 焼入れ/ 焼戻し (Quenching / Tempering)

焼入れ焼き戻し後の表面写真
焼入れ焼き戻し後の表面写真
焼入れ 焼き戻しサンプル部品
焼入れ 焼き戻しサンプル部品

■ 焼入れ処理 / 焼戻し処理とは?
焼入れ処理とは、金属を高温状態から急冷させることにより材料を硬くさせ、耐摩耗性や引張強度、疲労強度を向上させる熱処理です。
■ 焼入れ処理の特徴
(焼入れ) 硬度上昇 / 耐摩耗性・引張強度・疲労強度の向上 等
■ 焼戻し処理とは?
焼戻し処理とは、焼入れ後再度加熱し、金属内の残留応力を軽減し、金属組織に靱性を持たせる熱処理です。
■ 焼戻し処理の特徴
(焼戻し) 金属組織の安定化 / 残留応力低減 / 靱性の向上 等
*処理対応可能材:鉄鋼(一部)
*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

* 用途、材料等により選定条件が変わってきます。詳しくは、お問い合せください。
* 本データは一例であり、数値等を保証するものではございません。資料掲載の情報は、参考情報となります。

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お問い合せ先: 群馬事業部
電話番号: 0276-31-9611(代)
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