株主・投資家の皆様へ

飯野 光彦

代表取締役

飯野 光彦

株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

また、このたびの能登半島地震により被災された皆様に謹んでお見舞い申しあげますとともに、一日も早い復旧を心からお祈り申しあげます。当社第62期(2023年7月1日~2024年6月30日)の中間報告書をお届けするにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

当第2四半期連結累計期間(2023年7月1日~2023年12月31日)における当社グループを取り巻く事業環境は、自動車の国内生産が、前年比で大幅に増加しました。半導体不足が解消に向かい、持ち直しが続く見通しです。日本・米国・中国・欧州の新車販売台数は、各国・地域で8月以降前年比プラスとなりました。光学機器及び電子部品の生産額も、前年比増加に転じました。

当社グループの主要販売先である自動車機器業界からの受託額は前年比37.7%増加、光学機器業界は前年比18.7%増加、電子部品業界は前年比13.2%増加となりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の当社グループ業績につきましては、売上高は2,354百万円(前年同期比25.4%増)、営業利益は375百万円(前年同期比158.2%増)、経常利益は416百万円(前年同期比130.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は315百万円(前年同期比122.0%増)となりました。前年の新型コロナウイルス感染症と半導体供給問題の影響により低迷していた売上高は、ほぼ回復いたしました。営業利益につきましては、エネルギー価格高騰による電力費や設備投資に伴う減価償却費等の製造費用が増加したものの、販売数量増加と価格上昇の効果もあり、前年同期比増益となりました。また経常利益・親会社株主に帰属する四半期純利益につきましても、この期間の為替差損益と持分法による投資利益の変動の影響は小さく、前年同期比増益となっております。

当社グループは、エネルギー・ロス削減や耐久寿命向上を担う多機能コーティング被膜「ドライルーブ」の開発・生産により、安全で豊かな生活を支えることを「当社の使命」としております。国内外の経済情勢から予断を許さない経営環境が続きますが、将来に向けた新技術の研究開発および国内外での受注獲得と生産効率の改善に努め、当社グループの企業価値向上に尽力いたします。

末筆ながら株主の皆さまのご健勝を祈念し、引き続きのご支援を重ねてお願い申し上げます。

2024年3月