株主・投資家の皆様へ

飯野 光彦

代表取締役

飯野 光彦

株主の皆さまには、平素より格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。

当社第62期(2023年7月1日~2024年6月30日)年次報告書をお届けするにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

当連結会計年度(2023年7月1日~2024年6月30日)における当社グループを取り巻く事業環境は、前年の半導体等電子部品の不足が解消し、自動車の国内生産が増加しました。但し、一部自動車メーカーでの認証不正問題による影響により、幾つかの生産ラインにおいて長期間生産停止または減産いたしました。この環境下において、新規採用もあり自動車機器業界のみならず、光学機器業界と電子部品業界からの受託額も増加した年度でありました。

この結果、当連結会計年度の当社グループ業績につきましては、売上高は4,699百万円(前年同期比21.4%増)、営業利益は654百万円(前年同期比154.0%増)、経常利益は807百万円(前年同期比91.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は617百万円(前年同期比85.6%増)となりました。

      

当連結会計年度は、市況の回復により売上高が前年から2割以上も増加しました。物価高騰の影響で原材料費・物流費用・人件費等の原価要素も増加しましたが、設備投資により生産効率を上げて間接労務費と販売管理費をコントロールしたため、営業利益は売上収益の増加率よりも伸ばすことができました。そして経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益の増加につきましては、この期間の為替差損益の前年からの変動は殆どありませんでしたが、若干の持分法投資損益の減少(前年同期比19百万円減)などの影響を受けております。

当社グループは、エネルギー・ロス削減や耐久寿命向上を担う多機能コーティング被膜「ドライルーブ」の開発・生産により、安全で豊かな生活を支えることを「当社の使命」としております。国内外の経済情勢から予断を許さない経営環境が続きますが、将来に向けた新技術の研究開発および国内外での受注獲得と生産効率の改善に努め、当社グループの企業価値向上に尽力いたします。

株主の皆さまには、今後とも変わらぬご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2024年9月