第10グループ(その他)

① アルマイト処理 / Anodizing or Anodic oxide coating

■アルマイト処理とは?

アルマイトとは、陽極酸化法によりアルミニウム表面に装飾性・耐久性・耐蝕性を付与する表面処理方法です。

■アルマイト処理の特徴

アルマイト処理には、耐蝕性の向上,表面硬度の上昇,表面絶縁性等の特性があります。

また、アルマイト層は染色することができ、素材によっては装飾性のある外観となります。

*DRILUBE (THAILAND)で受託加工致します。

アルマイト処理 サンプル例

アルマイト処理 サンプル例

アルマイト処理被膜 断面図

アルマイト処理被膜 断面図

② 黒染め処理 / Black Oxide coating・Blackening

■黒染めとは?

黒染めとは、加工方法です。高温の処理液に浸漬することにより鉄等の金属表面に緻密な黒色の酸化被膜を形成させることで、耐蝕性を向上させる表面処理です。

■黒染めの特徴

黒染めには、 耐蝕性の向上,外観の意匠性(素材により変化)などの特性があります。

黒染め後の表面写真

黒染め後の表面写真

黒染めサンプル画像

黒染めサンプル画像

③ リン酸マンガン処理 / Manganese phosphate

■リン酸マンガン処理とは?

リン酸マンガン処理は鉄素材の表面に化学的にリン酸マンガン系の結晶性の皮膜を生成させる化成処理です。

■リン酸マンガン処理の特徴

リン酸マンガン処理は、鉄素材の表面に不溶性のリン酸マンガン皮膜を作り表面の腐食の進行を抑えることができる特性を持ち、塗装前の鉄素材に処理することで下地処理としても使えます。

リン酸マンガンの表面拡大写真

リン酸マンガンの表面拡大写真

リン酸マンガンの外観

リン酸マンガンの外観

④ リン酸亜鉛カルシウム処理 / Calcium zinc phosphate

■リン酸亜鉛カルシウム処理とは?

リン酸亜鉛カルシウム処理は鉄素材の表面に化学的にリン酸亜鉛カルシウム系の結晶性の皮膜を生成させる化成処理です。

■リン酸亜鉛カルシウム処理の特徴

リン酸亜鉛カルシウム処理は、鉄素材の表面に不溶性のリン酸亜鉛カルシウム皮膜を作り表面の腐食の進行を抑えることができる特性を持ち、塗装前の鉄素材に処理することで下地処理としても使えます。

リン酸亜鉛カルシウムの表面拡大写真

リン酸亜鉛カルシウムの表面拡大写真

リン酸亜鉛カルシウムの外観

リン酸亜鉛カルシウムの外観

⑤ 塩浴軟窒化処理 / Salt-bath nitrocarburizing

■塩浴軟窒化法とは?

塩浴軟窒化法とは、窒素と炭素を含有する塩浴を用いて基材表面に窒化層を形成する処理方法です。

■塩浴軟窒化層の特徴

塩浴軟窒化層には、耐摩耗性,耐焼付け性,耐熱性,耐蝕性などの特性があります。

塩浴軟窒化の処理温度は、約500~600℃と他の熱処理に比べて比較的低温であり、処理による変形を少なく抑えることができます。

*処理対応可能材:鉄鋼

*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

塩浴軟窒化層の断面画

塩浴軟窒化層の断面画

耐蝕性の比較結果(塩水噴霧試験結果 素材:C45)

耐蝕性の比較結果
(塩水噴霧試験結果 素材:C45)

⑥ 浸炭窒化処理 (Carbonitriding)

■浸炭窒化処理とは?

浸炭窒化処理とは、浸炭層に少量の窒素を含有させ、表面の耐摩耗性と耐食性を向上させる熱処理です。

■塩浴軟窒化層の特徴

浸炭窒化層の特徴 : 耐疲労強度・耐摩耗性・弾性限界値の向上 等

また、処理温度が低い為、素材の変形量を少なく抑えることができます。

*処理対応可能材:鉄鋼(一部)

*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

浸炭窒化処理後の表面写真

浸炭窒化処理後の表面写真

浸炭窒化サンプル部品

浸炭窒化サンプル部品

⑦ 磁気焼鈍(Magnetic annealing)

■磁気焼鈍とは?

磁気焼鈍とは、鉄磁気性材料に対して、材料の結晶粒度を拡大させ、磁束密度、磁気保持力を低減させることを目的とする熱処理です。

■磁気焼鈍の特徴

磁気焼鈍の特徴 : 磁気特性の改善 / 磁束密度の改善 等

主な用途としては、軟磁気性鉄心等に使用されます。

*処理対応可能材:鉄鋼(一部、主に純鉄)

*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

磁気焼鈍前(×1000)

磁気焼鈍前(×1000)

磁気焼鈍後(×1000)

磁気焼鈍後(×1000)

⑧ 焼入れ/ 焼戻し (Quenching / Tempering)

■焼入れ処理 / 焼戻し処理とは?

焼入れ処理とは、金属を高温状態から急冷させることにより材料を硬くさせ、耐摩耗性や引張強度、疲労強度を向上させる熱処理です。

■焼入れ処理の特徴

(焼入れ)硬度上昇 / 耐摩耗性・引張強度・疲労強度の向上 等

■焼戻し処理とは?

焼戻し処理とは、焼入れ後再度加熱し、金属内の残留応力を軽減し、金属組織に靱性を持たせる熱処理です。

■焼戻し処理の特徴

(焼戻し)金属組織の安定化 / 残留応力低減 / 靱性の向上 等

*処理対応可能材:鉄鋼(一部)

*中山市三民金属処理有限公司と昆山三民塗類電子材料技術有限公司で受託加工致します。

* 用途、材料等により選定条件が変わってきます。詳しくは、お問い合せください。

* 本データは一例であり、数値等を保証するものではございません。資料掲載の情報は、参考情報となります。

焼入れ焼き戻し後の表面写真

焼入れ焼き戻し後の表面写真

焼入れ 焼き戻しサンプル部品

焼入れ 焼き戻しサンプル部品

⑨ 組立・組付け / Assembly

■組立・組付けとは?

金属・樹脂(プラスチック)・ゴム等の内外装部品や家電部品への加飾だけでなく、ユニットとしてその部品の組み立て・組付けまでお客様のご要望に合わせて納品まで一貫して対応します。

■組立・組付けの特徴

内外装部品への組付け用の接着剤や摺動時のこすれ音対策として速乾性潤滑剤LUBICKの塗布等も対応をします。

コネクター取り付け

コネクター取り付け

不織布貼りつけ

不織布貼りつけ

⑩ レーザーマーキング / Laser marking

■レーザーマーキングとは?

レーザーマーキングとは、加工対象素材に対してレーザー光を照射させることで部分的に刻印や剥離をさせる加工のことです。

■レーザーマーキング加工の特徴

コーティングした被膜にレーザーを用いた部分的な剥離や刻印をすることもできます。

黒色被膜にレーザーマーキングする場合は下地に白色等を入れることによって発色性をよくすることができます。

下地なしで黒色被膜にレーザーマーキングした時

下地なしで黒色被膜に
レーザーマーキングした時

発色性をよくする為に黒色被膜の下地に白色被膜を入れてレーザーマーキングした時

発色性をよくする為に黒色被膜の下地に
白色被膜を入れてレーザーマーキングした時